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2012年10月6日土曜日

YouTubeの著作権管理システム

 報道によれば、2012年10月4日、グーグルは、動画配信サイト「YouTube」の著作権管理システムについて説明会を開催しました。違法にアップロードされた動画や音楽を検出する「コンテンツID」の機能を定期的に強化し、映像の歪みやサイズの違いがあってもより正確に抽出できるように改良を進めているとしたそうです。
 
 YouTubeでは2007年に著作権管理システム「コンテンツID」を導入しました。まず、コンテンツの所有者から違法アップロードを防ぎたい動画や音楽のデータの提供を受けます。そのデータの内容を分析し、特徴を抽出してIDファイルあるいはフィンガープリント(指紋)と呼ばれるデータとして保存します。ユーザーがYouTubeに動画を投稿した時に、IDファイルと照合して違法アップロードではないか診断します。YouTubeでは、時間換算で毎日100年分もの動画をスキャンしているそうです。

  当初のコンテンツIDシステムは、検出精度に問題があったため徐々に改良を進めているそうです。例えば、ユーザーがテレビに写っている動画をビデオカメラで撮影してコピーした場合のように、映像に歪みや傾きがあった場合でも、正確に検出できるようにしました。ほかにも色の違いや左右反転にも対応できるようにしました。場合によっては、本来は違法ではないものが、違法だと判断されるミスが起きることもあります。そうした場合に備えて、ユーザーによる申し立ての機能も追加しました。